ぐうたらナースの不妊治療日誌

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ぐうたらナースの不妊治療日誌

アラサー看護師が、働きながら取り組む不妊治療を面白おかしく書いていきます。(ときどき旦那も書きます。)

夫婦で挑んだ初めての採卵。体験したことと結果。

#82

採卵日当日です。初めての経験をしました、私たち夫婦にとって。

 

「SOAP」とは看護師がカルテで使う書式の一つ

S)うわー、私患者なんだ。緊張。

O)採卵当日。夫婦で病院へ。緊張の表情、頻脈、抹消冷感あり。採卵数12個、安堵感に。

A)初めての採卵に緊張感あるも、無事施行できる。身体的苦痛少なく経過

P)施行後、全身状態注視していく。

S=主観(気持ち) O=客観(事実) A=アセスメント(解釈) P=計画

 

朝一番の採卵だったようで、朝は早めに家を出ました。ちょうど旦那の仕事は休みの日だったので2人で行くことができました。

 

2人で行けて良かったです、やっぱり、緊張していました。

電車に少し乗るのですが、2人とも口数は少なめ。

歩いていても、なんだかそわそわ。

 

そして病院に到着。

 

受付をすると、すぐに、初めて行く病院の2階へ案内されました。個室になっていました。看護師さんより本人確認があり、お部屋の説明をざっと受け、採卵の時に着用する検査着のようなものを渡されました。

「下着類はすべて外して、これに着替えて下さいね。トイレもすませていただいて、お部屋でお待ちください、また声をかけますね。」

 

「あ・・・はい。」と私。

 

そして看護師さんは旦那に。

「旦那さんは、今日当院で採精ですよね?お部屋に案内しますね。」

 

「あ・・・はい。」と旦那。

 

まだ病院に到着して10分もたっていません。

なんだかどきどきする間も無くお互いの準備開始。

 

「あ、じゃあ、ね・・・(゜o゜)」

 

と、お互い気持ちが追いついていかないまま看護師さんに従い別々に。

 

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採卵の時

着替えをしトイレをすませると、すぐに呼ばれました。「早っっ(―_―)!!」と思いながら廊下に出るとそのままope室へ。まだ病院に来て15分、あっという間です。

 

ope室の中の光景を見ると、それまでただ流されていた気持ちが一気に緊張に変わりました。

ope台。

心電図。

点滴。

明るいライト。

たくさんの機材。

ope着の看護師さん・・・。

 

看護師していた頃は見慣れた光景、看護師として。でも、患者の立場になったのは初めてでした。あ・・・、私、患者なんだ。現実感がどっと押し寄せました。

 

名前を確認し台に上がり横になると、さらに緊張。点滴を刺し(全然痛くなかった)、心電図を付け、指に酸素モニターを付けます。モニター画面を見ると脈拍112回/分、そして酸素濃度99%の値が、ちかちか。

「(やばい・・・、緊張で頻脈になってる、しかも指先が冷たくて酸素モニターがあんまり感知できてない(T_T))」

 

緊張しているのが心電図モニターにもろに出ていて恥ず・・・。そうしたら看護師さんが察してくれたのか、

「大丈夫ですよー。」と手を握ってくれました。

「すいませんっ、緊張すると手が冷たくなって・・・汗」と私。

 

それでまた緊張して脈拍が120回/分に!!恥。

でも血圧は正常のようです。

 

足は、いつもの内診のように広げてセット。バンドのようなものでかっちり固定されました。そして医師入室。「よろしくお願いします。」とおっぴろげたまま一応挨拶。「じゃあ始めていきますね、最初に麻酔をしますから、すぐに眠たくなりますよ。」と医師。

 

「はい。(ついに始まる・・・。)」と私。

 

点滴から看護師さんが麻酔薬投与を開始。同時に、

「私に続いて、ゆっくり声に出して数を数えて下さいね、だんだん眠たくなりますよ。はい。いーーーち。」と看護師さん。

 

「いーーーち。」と私。

 

「にーーーい。」と看護師さん。

 

にーい、と言おうとした時には、もう意識が朦朧となってきました。声を出そうとしているんだけと出ず、出たかどうかも分からず、私は眠りに落ちました。初めて経験した感覚でした。何処かに引きずり込まれるような感じであまり気持ちがいいとは言えない感じでしたが、あっという間でした。麻酔の力って、すごいんですね(+o+)

 

採卵の後

目が、覚めてきました・・・でも、なんだかぼんやりしています。何かを考えたり体を動かしたりしたい気もせず、ただぼんやりしています。少し、考えられるようになって、採卵したことを思い出しました。ああ・・・、そういえばどうなったかな。少し顔を傾けると、声をかけられました。

 

「あ・・・起きた?」

 

ん・・・?あれ?旦那がいます。

 一瞬混乱。あれ?ope室じゃなかったっけな。

 

「あれ・・・、ここ病室?」と私。

発語がゆっくりになってしまう。

「そうだよ。」と旦那。

「ああ・・・、そうなんだあ。」と私。

「お疲れ様、大丈夫?まだ休んでいなよ。」と旦那。

「うん・・・。」と私。

 

それから少しずつ会話をして、徐々にはっきりしてきました。私は最初に来た病室のベッドに横になっており、腕にはまだ点滴があります。無事に採卵を終え、ストレッチャーでここに戻ったそうです。旦那も無事に採精を終えていました。

 

看護師さんが来ました。

「覚めましたか、大丈夫ですか?血圧を測ってみますね。」

そしてトイレは大丈夫かと聞かれ、初めて、自分がすごくトイレに行きたいと気づきました。ゆっくり起き上がって部屋のトイレに行って大丈夫と言われました。

 

だいぶはっきりしたので起き上がってみました。まずベッドに腰かけて少し様子を見て、その後立ち上がります。歩行をしてみたところ、あー、やっぱりふらつく。思ったよりふらつく。旦那が付き添いながらトイレへ。そしてトイレが狭いため点滴棒が邪魔。点滴したまま生活するのって思ったより大変なんだなと実感した次第です。出血もなく、今のところ腹痛も無く、良かったです。

 

鏡を見ると、目はぼんやり髪はぼさぼさで寝起きみたいになってました。笑

 

結果は

少したつとまた看護師さん(培養士さん?)が来て、結果を説明してくれました。採卵できた卵・・・なんと12個!!

 

エコーで見えていた数より少し多くてびっくりしました。

 

旦那の採精結果も良いようで、体外受精が可能。しかし、卵の数も多いので顕微授精にいくつかまわすこともできるとのこと。これは、以前から複数個取れた場合の選択肢として考えておくよう言われていたので、旦那さんと相談し、6個を体外受精、6個を顕微授精してもらうことにしました。

 

そして看護師さんは、「もう少し休んで良かったら食べて下さいね。」と、点滴をはずし、紙パックのジュースとビスコをくれました。

 

やっと、一息つきました。

 

「とりあえず、良かったね。」

「お疲れ様。」

「思ったよりたくさんとれたね。」

 

2人でビスコを分け合い、食べました。

人生で食べたビスコの中で、一番おいしく感じました。笑

 

その後、着替えをし一度診察をして終了、全部で3時間ほどでしょうか。

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旦那の話

その後、旦那さんに聞いた話です。

 

旦那さんは採精を終え部屋に戻ると、すぐに私が戻ってきたそうです。私は眠ったままストレッチャーに乗り、点滴をしながら数人の看護師さんに運ばれてきたそうです。旦那は私のその姿に、ひどく衝撃を受けたようで。なんせ私は健康体なもので、今まで風邪も数えるほどしかひいたことがありません。私の弱った(?)姿を初めて見て、涙が出たと言っていました。

 

私はただ爆睡していただけなので恥ずかしいかぎりですが。

 

でも、目が覚めた時、旦那さんがそばにいてくれたことでどれだけ安心したか。言葉では伝えきれません。