ぐうたらナースの不妊治療日誌

アラサー看護師が、働きながら取り組む不妊治療を面白おかしく書いてます(時々旦那も)。その後ぐうたら主婦へ。

看護師長さんへカミングアウト。思いもよらない言葉。

 #41 

私は看護師として病棟で、入院している患者さんの看護をしています。各病棟にはそのトップである看護師長さんがいて、毎年2~3回ほど個人面談をしています。4月にまず年間の目標シートみたいのを書かされて、それに沿って話をしますが、他にも仕事の事、プライベートの事、師長さんに伝えたいことは何でも話してOKです。その面談をしてきました、思い切って話しました、不妊治療のこと。

 

「SOAP」とは看護師がカルテで使う書式の一つ

S)うそっ、そうだったんだ。

O)師長に不妊治療の事を話す。緊張で手汗あるも落ち着いて話す。師長の言葉に驚き、涙あり。

A)話をすることで共有、共感できることあり、自分の力にできる。

P)今後も必要時相談し仕事続けていく。

S=主観(気持ち) O=客観(事実) A=アセスメント(解釈) P=計画

 

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私の病棟の師長さんは、年齢40歳代ですが非常に若々しく、小柄で細く、快活な感じ。患者さんはもちろんですが、スタッフを大切にしてくれ話がしやすく、初対面から私の事をあだ名で呼ぶような感じです。師長としてはめずらしくスタッフからとても好かれています。(立場上、嫌われることが多い笑)その師長さんと、初めて面談してきました。

 

もう不妊治療と仕事を両立していくことが限界にきていたので、この機会に少し話してみようと決めていました。やっぱりけっこうどきどきしました。

 

仕事の合間で行うので、師長さんが声をかけてくれました。

師長「あと少ししたら面談大丈夫?」

私「はい。ちょっと話したいことあって、少しお時間もらえますか?」

師長「お、いいよー。何でも!」

仕事に区切りをつけて面談室へ。

思いもよらない言葉

 

最初にまず一通り目標シートに沿ってありきたりの話をし、その後に、「よし目標は大丈夫かな。あとは、何か話したいことって言ってたけど・・・。」と言われました。

 

緊張で手汗。最初は少ししどろもどろになってしまいましたが、話せました。そろそろ子供が欲しいが、できなくて不妊治療をしていること。仕事の合間で病院に行っているが、時間的に困難なこと。仕事は疲労もストレスもたまるしそれが不妊に影響しているのではないかと思ってしまうこと。そして聞かれたので、人工授精をしている事も話してしまいました。「うん、うん」と丁寧に話を聞いてくれ、結局話し始めたら止まらなくなりほぼ全部話してしまいました。(これが共感して相手から話を引きだすということか・・・さすがだな。笑)

 

話し終わったところで、こう言われました。

 

「そうだよねー、分かるよ。私も悩んだ時期があったもん。」

 

 ・・・??最初はよく意味が分かりませんでした。でも、そういえば、師長さんは結婚してるけど子供の話をしたことは一度もありませんしそうゆう噂もありません。

 

「私は、結婚した頃は仕事の方に一生懸命で、気づいた時にはもう遅い時期になっちゃってたんだ。だからそれほど治療を頑張る前に諦めちゃったけど、正直に言うと後悔したこともあるよ。」

 

そう、言われました。驚きました。

 

「自分のこともあったからこう言えるけど、後悔はしてほしくない。後でできるものじゃないから。大切なのは自分の体だよ。仕事のことはいいんだって、もっと自分勝手になっていいんだよ。」

 

私は涙が出てしまい、うなずく事しかできませんでした。まさか同じような思いを経験したことがある人が、こんなに近くにいたなんて。そして私に、こんなに真っ直ぐ目を見て話してくれるなんて。強いなあ、と思いました。初めて、看護師として、人として憧れ、こんな女性になりたいと思いました。

 

そのあとも色々と話をして、結局30分も話してしまいました。仕事・・・笑。師長は看護師を辞めるのはもったいないとも言ってくれ、(まあ忙しいし辞めさせたくないのが本音かもしれないですけど笑)もし勤務を変更したい場合は相談していくことになりました。そして夜勤は少なめに。また、話したいときはいつでも声をかけてと言ってくれました。

 

仕事と治療を両立していくことには変わりないですが、私にとっては何か大きな胸のつっかえが外れたような感じです。誰かに話すこと、共感してもらえることってこんなに大きな力になるんだなと思いました。

 

ちなみに師長は今も旦那さんとラブラブで、たまに車で迎えに来ていたり、食事をしたりしている姿が目撃されています。笑